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yureshino
Product and Topic Expert
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こんにちは!今回はSAP Datasphereのテナント間でコンテンツを移行する方法についてご紹介します!

SAP Datasphere の移送機能により、作成したコンテンツを、他のテナントに移送することが可能です。ウィザード形式の簡単な操作で、移送する各オブジェクトの選択、移送先テナントの指定、共有権限など、移送設定を行うことできます。

  • コンテンツネットワークストレージにより、セキュアにクラウド間で移送が可能

  • エクスポート時に依存オブジェクト(分析モデルが参照しているリモートテーブルなど)は自動選択

  • 上書き更新設定など指定可能



本ブログでは、Datasphereの移送機能を使ってコンテンツを移送する手順をご紹介します。
詳細の手順についてはこちらのヘルプページをご参照ください。

【前提条件】
管理者ロールまたはスペース管理者ロールを持つユーザは、 移送アプリを使用し、非公開クラウドストレージ領域を通じて複数のテナント間でコンテンツを転送することができます。

移送ユニット毎に、ファイルがクラウド上に保存されます。セキュリティオプションを含むフォルダに格納できます。処理はバックグラウンドで行われ、マニュアルダウンロード/アップロードが不要です。

今回はSAP Datasphere バージョン 2023.17.63を使用して検証を行いました。

作業ステップ

  1. ソースシステムからエクスポート

  2. ターゲットシステムへのインポート


では手順をご紹介します。

1.ソースシステムからエクスポート


手順① 左のメニューから[移送]>[エクスポート]を選択し、 [+]新規エクスポートをクリックします



手順② コンテンツを選択ページで、SPACE フォルダを展開してスペースを表示し、エクスポート対象のオブジェクトを選択してから、次へをクリックします。
スペースを選択してそのすべてのオブジェクトを追加するか、スペースを展開してスペース内の個々のオブジェクトを選択することができます。
自分がメンバーである任意のスペースからオブジェクトを選択したり、複数のスペースからオブジェクトを選択したりすることができます。
オブジェクトが他のオブジェクトに依存している場合は、依存しているオブジェクトも選択されます。たとえば、ビューを選択すると、ビューのすべてのソースと、使用されるデータアクセス制御が選択されます。


手順③ [パッケージ プロパティの設定]ページで、プロパティを設定してから、[次へ]をクリックします。


手順④ [宛先]セクションを使用して、下記の手順でエクスポートの共有宛先とコンテンツのアクセス レベルを選択します

1.宛先一覧の上にある + (宛先追加) ボタンをクリックして、宛先ダイアログを開きます。

2.[宛先タイプ]ダイアログで、追加する宛先のタイプを選択します

  • システム: URL に基づいて個々のシステムを追加するには、このオプションを選択します。Landscapeを選択し 、URL をSystemsリストにコピーします(注意 : SAP Datasphere は Cloud Foundry プラットフォームのみで使用できます。同じタイプの Cloud Foundry データセンタを使用するテナントを共有宛先にすることができます。これらのシステムでは、2 桁の数値が使用されます (例: eu10、us30)。)

  • 顧客 :  ERP ID に基づいて 1 人の顧客に属するすべてのテナントを追加します。顧客フィールドに ID を入力します。


3.[アクセス]ボックスで、共有先に付与するアクセス レベルを選択します。複数のアクセス レベルを追加できます。

  • 表示:  パッケージが宛先テナントのマイコンテンツページに表示され、宛先テナントのユーザはパッケージの名前と概要を表示できます。

  • インポート: テナントのユーザは、マイコンテンツ一覧からパッケージをインポートできます。

  • 編集: パッケージが宛先テナントのパッケージ管理ページに表示され、そのページでパッケージを変更して再度エクスポートすることができます

  • 削除: パッケージ管理ページで、宛先テナントのユーザがパッケージを削除できます。


4.「追加」を選択して宛先を追加します

5.必要に応じて、さらに目的地を追加します。アクセスレベルを編集したり、 「追加された宛先」テーブルから宛先を削除したりすることもできます。

6.完了したら、[OK]を選択します。


手順⑤ コンテンツをインポートする前にユーザーに利用条件に同意してもらいたい場合は、利用条件スイッチをONに設定します


手順⑥ [次へ]を選択して、パッケージの概要を表示します。
※問題がある場合は、ページ左下に警告アイコン( )が表示されます。クリックすると修正方法が表示されます。
すべて問題がなければ、「エクスポート」を選択します。



2.ターゲットシステムへのインポート


手順① インポート対象のスペースがテナントに存在すること、およびインポートするリモートテーブルに必要な接続が各スペースに存在することを確認してください。
1 つのスペースから別のスペースに共有されるオブジェクトがコンテンツに存在する場合は、両方のスペースが存在する必要があることに注意してください。

手順② 左のメニューから[移送]>[インポート]を選択し、インポート可能なコンテンツの一覧を開きます。
インポートする必要なパッケージが表示されない場合は、設定ボタンをクリックし、インポート設定をレビューします。以下の操作を実行できます。




  • すべてのシステムによって共有されたコンテンツを表示オプションを有効化し、コンテンツの共有を禁止するシステムを追加一覧に追加することにより、オプションで特定のテナントからコンテンツを除外します。

  • すべてのシステムによって共有されたコンテンツを表示オプションを無効化し、コンテンツの共有を許可するシステムを追加一覧に追加することにより、インポート元の特定のテナントを選択します。


これらの設定を確認した後、必要なパッケージがまだ一覧に含まれていない場合は、管理者に問い合わせてください。


手順③ パッケージをクリックして開き、そのコンテンツの概要を表示します。


手順④ インポート概要セクションを確認します。詳細を参照してオプションを変更するには、 インポートオプションタブをクリックします。


手順⑤ [インポート]をクリックして、コンテンツのインポートを開始します。
処理の完了時、またはエラーが発生した場合は、通知が送信されます。
オブジェクトまたはデータを上書きしないを選択した場合は、既存のコンテンツの上書きを避けるために、インポートされなかったコンテンツに関する通知が送信されます。
パッケージの更新とインポートに関するログを表示するには、コンテンツネットワーク内のパッケージを選択して、[履歴]を選択します。

これで手順は完了です。

最後までお読みいただきありがとうございました!